2008年 12月 17日 (水)
部品
仕事で決算書などをみさせていただくと、固定資産の機械器具というのは、結構その会社の決算を大きく左右します。建設業者さんにとっては、経営審査の点数にも影響しますから、かなり大きなポイントです。
でも、最近の不景気→大量解雇のニュースをみていると、人間という企業の部品は、固定資産ではない分、簡単なものなのだな、と、つくづく感じます。
アメリカを発端とする世界的不景気の少し前、その能力を評価して、非定期社員を正社員とする動きが出てきているとのニュースがありました。それは、多様化する消費者のニーズに対応するためには、豊富を当該企業の知識をもっている方=正社員としておしくない方こそが大事なのだと、企業が大量形式的・機械的販売に反省をしたことが背景にあるような趣旨とのことでした。
が、一度本館的な不景気になると、やはり最初にすてることができるのは、人件費だったのでしょうか。
人件費が高すぎるというのは、実は私は賛成です。が、その高い人件費を、景気のいいときは惜しみなく支出し、悪くなったらいつでも切り離すことができる、という経営体質は、決してほめられるものではないと思います。一番簡単だかやっているだけで、そんなの、社長業としてやるべきことではないのではないかと。
それを大手企業が堂々とやっているのが、この数カ月。
それだけ構造的な経営不振が影響をもっているのか、単純に大企業といえども安易な経営をしてきて、それが顕在化しただけなのか。
経済の目からすると、資産をもっている者を延ばすことで、社会の景気は回復し、資産をもっている者が社会に分配・還元する、ということになるのかもしれませんが、そのような19世紀的、あるいは20世紀的なアメリカの構造はもはや過去のものです。何が過去か…。社会に分配・還元するスピリットをもっていません、現在は。社会構造が複雑で価値観が多様化しているから、一部富裕層を延ばしても、社会全体の景気は回復しません。
そんなの、マクロ経済の勉強したことがない私でも、経験、実感としてわかることです。
でも、おそらくは、そういう経営指針で経営してきて、思わぬ(いや、今回の世界的な不景気は予想は簡単にできると思います。旧態依然とした社会構造に固執して考えなければ=そう思っていた方は、頭が固い=バカなだけ)社会の変革についていけないのに、もっともらしいことをいってのらりくらり逃げているだけの大手企業の経営者たちの声をきいた政治家の皆さんの無策、といえないでしょうか。(そういう経営者から貢ぎ物をたくさんもらっているでしょうから)。
まぁ、漢字も読めない方が首相ですから、世間も経済も、空気も読めないのでしょうね。それを総裁選で選ぶ政党も同じ。それにまともな批判もできない野党もおなじ。そして、そのような結果を生む選挙で投票した(あるいは投票しなかった)国民が悪いわけですが。
常に、現状をみて、現状にどう対応するかを最優先してきましたが、ここまで間抜けだと、前提として優先するものがみえてこない…そのくらい現状は深刻かもしれないと感じる今日このごろです。
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Feestyslort
[2013/11/10(日) 18:47]
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