のんちゃん(nongun)の日記

ヘルパーさんは難しいだろうなー

最近母がディサービスでの話題として、ヘルパーさんの不満を、「ディサービス仲間」と話していることを、話してきます。

たしかに、私は比較的ヘルパーさんが作業をしているのをみますが、この人本当にプロ?(お金をもらっている以上、プロです)、と思う方もいますが、しかし、考えてみると、介護保険の実態は認知症の方あり、精神障害のあるかたあり…という中での作業です。単なる身体的障害しかない方だとしても、自分の体が自由にならない恒常的なイライラがあるでしょうから、その利用者の希望にそうようにするのは、すごく難しいことだと思います。

たとえば、母が自分のヘルパーさんに不満を感じるのは、味付け。それと、お一人(我が家はお二人の方に頼んでいます)は、乱暴で、自分勝手なことを不満の理由としてあげています。

でも、味付けとか、料理の仕方、掃除の仕方は、嫁姑以上に難しいと思います。週数時間しか一緒にいない人が満足するように作るなんて、至難の業です。
母が「自分勝手」と評するのは、ちょっと下がってみていると、ようするにコミュニケーション不足が原因のように思います。ケアプラン策定のときは、私はケアマネさんに、ヘルパーさんも家事のみならず、母の場合は他人と会話することが大事だから、できるだけ話をして欲しいという希望をあげています。ただ、そうはいっても、母の期限の悪いときや、傾民症状があるともいえるほど、よく寝ている母なので、会話は難しいことはわかりますが、それでも、もう一人のヘルパーさんは、母が目がさめたときを狙ったかのように話かけたりしているのをみていますから、努力次第というのもあるかもしれません。いずれにしても、できるだけ話をして欲しいというのは、単に家事が得意とか、ヘルパー○級の研修を受けてきたくらいでは、すごく難しい作業ではないかと思います。

でも、母は決して最近の高齢者では例外ではないと思います。

訪問介護事業者は、派遣するヘルパーに対して、ヘルパーの講座のみならず、傾聴とか、認知症患者とのコミュニケーションに関する研修受講を促すなどして、サービスの質を向上して欲しいとも思います(もちろん、現在の介護保険の報酬と、労働基準法、最低賃金法、社会保険、労働保険法etc.をトータルで考えると、そのような研修にまでお金がまわらないのもわかりますが)。

全国に目をむけると、その限られた介護報酬の中で、顧客サービスをきちんと実現するべく工夫している事業所もあるようです。でも、それこそこういうのは競争の激しい地域での話。

高崎など、(申し訳ないけれど)形式的な、ありきたりの、使い古された技法を実施して経営努力をしていると満足しているだけの介護事業者がまだまだ中心のような気がしてなりません。

そもそももうけたいのですか? もうけたいならば、介護事業など辞めてしまって欲しい、というのは、介護保険サービスを使っている者としての本音です。もうけ以外の何かを、経営者も従業員も目指すのでなければ、現在の介護保険制度では、ロクなことはできないと思います。

と、それが(経営側の)現実。

ただ、一歩現場におりて考えると、実際に派遣されてくるヘルパーさんの苦労は相当なものだと思います。

ときには嫁であり、ときには家政婦であり、ときにはカウンセラーのような役割まで期待されているんですから、大変なんだろうなー、と思うわけです。

根本的に、制度や考え方を見直す時期がそう遠くないような気がします。

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