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2010年 10月 14日 (木)

水のいのち に臨む


私は合唱が趣味、と、今は公言していますが、それほど合唱歴は長くなく、平成9年からスタート。

指導の先生に「いいものを知らないとうまくならない」と言われて、その一つとしてCDを当初買いあさりました。が、もちろん、予算の範囲で。

最初に買ったのは、そもそも合唱をはじめるきっかけであった「大地讃頌」がはいっている(当時)ビクターの『土の歌〜佐藤眞作品集』でしたが、次に買ったのは、単純にタイトルで惹かれてかった『水のいのち』でした。

でも、合唱の「が」もしらないものにとって、このCD、最初きいたときは、正直飽きました、途中で。
もともと学生時代に、友人がグリークラブにいたために、4年間定期演奏会に「行かされて」、そのときの印象としては、「合唱音楽は音楽なのか」というものが根強くありました。
それは、今、日本の合唱史を振り返ると、当時は学生レベルでも「現代音楽」と称される音楽の合唱作品がたくさん出回っていた時代でもあり、旋律があるのだかないのだか…リズムも(当時は言葉もしりませんが)変拍子のオンパレード、ハーモニーも、無調音楽に偏ったような作品ばかり。だから、合唱とは、高校の音楽の授業で、?? と思いつつ聞いていた(いや、聞かされた)、シェーンベルクの音楽のような、そんなイメージが、私の中では支配していました。

まぁ…今でも音楽的技法は一部しか理解できないものの、「水のいのち」は、そこまでは現代音楽ベッタリではないと思いますし、むしろ最近の意欲的な作曲家の作品とくらべれば、おとなしいというか…まぁ、1964年初演の作品ですから…。それでも今でも「川」の楽譜をみると、「4分の2+8分の5」とかズラズラ出てきますし、よくわからん! というのはかわりありません。

ただ、楽譜を読めない素人はこわいもんです、と自分でいうのもなんですが、ちょうど10年くらい前にこの組曲を歌う機会にめぐまれました。そのときは、楽譜はわからないから、ひたすら耳で聞いておぼえて、という感じで。

よく、燗c先生の作品に対しては、歌うと感動するとか、すごく無理な音なのに、燗c作品だと楽々だせるとか(ソプラノのG〜Aくらいでしょうか)、そんな感想もききます。それだけ、詩、あるいは歌としての流れからみると、自然な音形故に、感情もそれに乗りやすいからこそ、こういう感想が出てくるのだと思います。暗く沈む詩の中で、超高音は正確に出しづらいですが、気持ちが高ぶるような詩の中では、これは楽々出るのはうなづけます。

わからないなりに歌ってみて、10年くらい前に、私も同様の経験をしました。

それから、発売40年以上にもかかわらず今も売れ続けているこの作品は、年に数回という単位で、今でもあちらこちらの演奏会や合唱祭のような場面で聞くことができます。

生まれて2枚目に買ったCD収録曲、ということもあいまってか、好きな作品の一つに確実になっていました。

来年1月29日に、たぶん、8年振り(最後に歌ったのは、故斉藤民先生をひきついで、(まだ、斉藤先生はご存命でしたが、体力的なことを考慮してだったのでしょうか)島田和昭先生の指揮だったと思うので、そうとう古い話です)にこの歌を歌うイベントに参加することとしました。明日がその初練習日です。復習してみると、8年前に苦手だった音は、今も苦手で、時間は解決してくれていませんでした。でも、ひたすら耳で聞いて「追いつく」だけの努力をしていた当時とは、少しは違った視点でこの歌には取り組むことができそうな気がしています。

ところで、どこぞのネットのブログでは、合唱をやっている人には知らない人がいないほど有名だが、合唱をしていない人にはほとんど知られていない作品、という趣旨の紹介がありました。ごもっとも…。
でも、「雨」などは、普通に主旋律を雨の似合う観光地で歌っても十分に感動できると思うのですが、愛唱歌発合唱曲はあっても、合唱曲発愛唱歌はむずかしいのかな、なんて思います。

燗c先生は今年没後10年、高野喜久雄先生も来年5年。そんなことも思いながら…になるでしょうか。

T R A C K B A C K
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