ロッテ
ロッテが優勝しました。
決して、ロッテファンとはいえません。でも、12球団のどこが日本一になったら、なんとなくウキウキしますか? というレベルだと、ロッテはその筆頭にあげられる球団です。
まぁ‥もともと村田兆治選手が好きだったから、という程度なのですが(いや、重要なのは、その村田選手が怪我の間の待遇として、あのような対応をできた球団の姿勢も魅力です)。
ふと‥
学生時代に、「女が入るとスポーツはダメになる」が持論の先輩がいました。でも、これ、ある程度あてはまっていたような気がします。ただ、女が入ることが原因ではなく、女が入る状況になっているスポーツ、とおきかえるべきだと思うし、置き換えないと、フェミニストのみなさんでなくても、今の時代、袋だだきにあってしまうでしょうか???
当時はまさに野球。そして、柔道も女性が進出し、かろうじて格闘技(プロレスはもっと以前から。キックボクシングが下火になった頃ですが、女子の活躍はまだ注目されていた頃ともいえます)にも女性がちらほらと出てきた時代といえるかもしれません。
選手にかぎらず、その先輩の持論は、ファンもで、女性のファンが増えるとすたれていく‥。その意味では、野球もゴルフもこの頃、すべてあてはまっていたように思います。
上記のとおり、女が入るとではなく、女が入るころ、あるいは女が感心を持つころにすたれる、というとすると、この先輩の持論は、私は少なくとも否定できません。相撲もそうだったかもしれません。「若さま」「貴さま」の時代でもありましたから。
さて、女性に限定するつもりも今はありません。
そもそも日本のスポーツ、いや、芸術分野もそうです。そのスポーツそのものが面白い、あるいは魅力を感じているファンって、どのくらいいるでしょうか。その芸術分野そのものが面白い、あるいは魅力を感じているファンってどのくらいいるでしょうか。
(上記先輩の持論は、男性が先行し開拓する日本の風土の下で、女性がファンになったり、選手になったり芸術で脚光をあびるようになるタイミングは‥)
特定の人とか、特定の作品のファンであって、そのスポーツや芸術そのものを好きな人ではなかったのではないか?? と、いうことを、昨日の日本シリーズのネットでのリアルタイム更新をしていた毎日新聞さんのサイトをみながら思うのでした。
上記の先輩の例ではあげませんでしたが、ゴルフがその一つです。私の学生時代というと、AONの時代でもありましたが、他方で、「アイドル女子プロ」の走りが活躍していた時期でもあります。ゴルフはその後、はっきりと「衰退」しました。一晩スポンサーと寝れば試合に出してもらえて、実力よりもそれを獲得するためには、「女らしさ(らしさだけ‥)」を磨けば試合にでられる、とまで揶揄された時代です。それが真実かどうかはともかくとして、そういう話が出回ること自体、ゴルフの衰退を予言しているとしか考えられません(ちなみに、樋口久子さん、岡本綾子さんたちは、そういう対象にすらされない(○サイク)だから、実力でのびられた、という評価があったほどの時代ですもの)。。
今も‥石川くん抜きでゴルフの人気は確保できるのか‥。
格闘技の世界はとくにその傾向は昔からあったそうで、その格闘技が人気なのではなく、一人のスター選手がいるからその格闘技がはやる。柔道もたしかに現民衆党議員さんがその役割をになってきた時代があるのは否定できないでしょう。野球だって、永年人気スポーツのトップに君臨できたのは、戦中から戦後は六大学という(特定のスターではないですが、当時の日本の意識をまとめるものとして、東京の大学のリーグ戦という「プレミア」があり、そこからそだった長島がいて、王がいて‥。長島抜きに昭和34〜平成20年くらいまでは野球を語れるでしょうか。その長島の神通力がなくなった今、視聴率その他ではサッカーに劣っているそうです。サッカーは、最初からインターナショナルっぽい雰囲気があるので、海外の人気選手もまきこめる点で野球より有利なのではないか??
ということを、人気がさがる一方の野球で、しかも、セリーグパリーグ双方で、下2球団といえる不人気球団同士の日本シリーズを、マスコミはどう扱ったか。世間はどういう目で見たのか。
中継がまともになかったから、「イモ試合」だったかどうかはわかりませんが、延長15回の翌日に延長12回で決着というドラマ性、その点数もルーズベルト大統領が、野球でもっとも面白いのは8vs7だ、といっていたそうですが、まさにその点数で決着がついて‥。なのに、昨日、一昨日のこの試合の扱いはなんだったのでしょう。
そのような中で、そうか‥。人気のあるスポーツといわれても、そのスポーツそのものが人気、あるいはそのスポーツそのものの面白さが人気なのではなく、特定の人や一過性のものに注目が集まっただけなんだ‥と、妙になっとくしたのが昨日でした。
これ、文化・芸術も同じで、私は沖縄民謡の良さって、今一つピンときていません。なので、数年前の沖縄ブームもなんとなく乗り切れないどころか、沖縄音楽ならばなんでもOKみたいな感じの風潮は違和感をおぼえるどころか嫌いでした。それは、私の姿勢がいいとか悪いではなく、わからないものはわからないままでいたい、という結果にすぎません。
合唱を趣味にしていて感じるのが、ハモネプにハーモニーを楽しむ音楽を荒らされたくない、というのが、今もあります。ハモネプと合唱と、いわゆるアンサンブルとか「(最近の流行りの)アカペラ」は、どれもハーモニーを重視する点では同じでも、指向性がまったく違います。でも、それらは混同される傾向にあるように感じるし、ブームにのって、合唱らしいハーモニー(あるいは音楽)が、なんとなく駆逐されているような印象を私はもっています。それでも百歩ゆずって結構。音楽3要素の一つを重視した楽しみ方が普及することは、決してマイナスではありません。が‥。ハモネプの一時的なにわかファンが、合唱やアカペラを駆逐して、壊していかなければ‥なわけです。
たかだかロッテvs中日の日本シリーズの結果をみて、ここまでいろいろ思いをはせるのもいかがなものか、と自分でも思いますが、正直に感じるところです。
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Mubsquase
[2013/11/12(火) 15:06]
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