年齢に負けた
年齢に負けた、というタイトルでの機械モノねた。
愛用していたviliv S5 は、SSDのトラブルは多少あったものの、今もほぼ順調に動いています。まぁ、さすがにそれから2年。ソフトがバージョンアップして、ますます重装備になり、遅さを感じ始めていますが、許せる範囲ではあります。
車は買い換えたらナビがついてしまったので、カーナビとしてはほとんど使用しなくなっていました。
だからこれからはテキスト入力を中心にメモ用に余生を送らせてあげたいと思っていたのですが…。
私の方が限界を感じ始めました。
小さすぎる。
と、機械もので感じたのは初経験です。今まではとにかく小さい方がいい。
考え事をするときには、画面が大きい方が、スケールの大きい考えができる、などという、非論理的な「感想」はあるので、長文全体を推考したり構成を考えるときは大きいものを使うようにしていましたが、それ以外は、常に持ち歩けることを最重視するのが私の傾向でした。
が…この方針を変更せざるをえない。
年齢にかてない…は、小さいものが見えづらく感じることが増えてきたわけです。
最初に感じたのは、ハンディミシンを買った昨年のこと。
針穴に糸が…!
そのミシンの説明書が、これまた小さい。8と6の区別がつかず、母に買っておいた虫眼鏡でみる始末。
それと同じ状態が、viliv S5の画面でしばしば発生するようになりました。
最近は、テキスト入力だけのときは、解像度をVGAに落として使用。ただ、viliv S5のドライバの欠点で、最大解像度以外はアスペクト比が保持できない(または左右があいてしまう)。縦480に対して、横も画面いっぱい使えればよいのですが、ここまで落とすと、1行の文字数が減って使いづらくなってしまう欠点がありました。
そして、ある程度の解像度を求めるソフトを使うときには、最大の解像度に変更するわけですが、その変更時に、どうも動作が不安定になる問題もあります。ホットキーを設定しているのですが、あまりきちんと動いてくれない。
というわけで、やむなく、いわゆるネットパソコン的なものを物色しておりました。
一つ目をつけていたのがFMVのTH。
ただ、こいつは発売が大きく遅れました。そして、やはりATOMというCPUの問題と、内蔵のキーボードが、エミュレーターを使っても親指シフト対応できるかどうか。ちょうど親指シフトキーにしたいところにマウスボタン代わりのそれが配置されてしまっているのが致命的です。
他、5万円未満のネットブックは結構たくさんあるのですが、どうしても物理的にキーボードの配置が、親指シフト向けになっていない…。かろうじていけそうなのは東芝のDynabookシリーズ程度でしょうか。
テキスト入力がやはり一番の目的なので、親指シフトが使えないのはNGなんですね。
アンドロイドも検討しました。
ネットとメール、テキスト入力だけならば選択枝に入ります。(親指シフトはエミュレーターが出始めているので、それに期待して)。きっと、アンドロイドのタブレットやiPadが売れているのは、ネット、メール、メモ(テキスト入力)と、エンタテイメントジャンルだけに絞って使う人か多いからだと思います。
が、私はエンタテイメントは音楽がなればいい。
ネットはPHSでときどきメールがみられればOK。
が、Windows向けにしかない業務専用ソフトを使うという別の目的があるので、どうしてもWindowsに頼るしかありません。
その他いろいろな条件でしぼっていき、今回5万円未満で決めたのは、Windows7のタブレットという、まだ未成熟の分野のそれでした。
使えないキーボードならばなくていい。それがタブレットにした理由。考えてみると、厚みがあるからタブレットにはみえませんが、viliv S5も似たようなもんです。そして、viliv S5用にBlurtoothキーボードをもっていますから、追加投資なく外付けキーボードが用意できます。今使っているBlurtoothキーボードは、なかなか快適に入力できるし、これになれているのですから、これを使い続ければいいわけです。
さらにviliv S5と比べて、Windwos7のタブレットは、大分指に対応ができているようにみられます。viliv S5のタッチパネルは、細いものでつつくか、指を器用に形作って、詰め先で「点」をタッチする必要がありましたが、Windwos7タブレットのいくつかの実機をさわってみると、指で(たぶん、指の面積と重心を関知して、「面」からその中心の「点」を判断しているんでしょうねー)操作が結構できてしまいます。iPadやアンドロイドのように、すべて指で、というところまでは成熟しているとは感じませんでしたが、マウスというか、ポインタがわりに使う目的ならば、十分ではないかと…。
もともとお客様と打ち合わせのときなどは、かつて愛用していたサイフ(KOJINSHAのSA001)のように、画面が開ける方が便利だと感じていました。画面をおみせするときにキーボードは邪魔ですから。そういう使い方には、タブレットは確かに便利です。ビジネスでのタブレットPCの使い方は、そんなところもあると聞いてもいますから。
できれば、重さは700g程度までを探しましたが、ここは画面サイズと(もう一つはバッテリ)の交換になってしまいます。
結果として今回、ついに「ボチった」のは、AcerのW500ということになりました。購入時の不安は、バッテリの持続時間。あとは、ネットの評判での利点欠点をみる限り、欠点はあまり気にならないし、なんとか解決策が見つかるという判断もありました。また、この値段と大きさとしては、そこそこCPUも期待できるものを積んでいますし、2GBには結構こだわっての選択です(メモリは実はパソコン選びでは重要だ、ということは、Windows3.1の頃、いや、MS-DOSv5の頃から感じていますので。DOSでも、640kb以上をRAMディスクとして使えることで、HDDが高価だったあの時代、快適な動作が期待できました。Dynabook初代が売れたのはそこが理由ではないかと思う程)。
仕事が忙しい中、到着して、今必要なものからインストールし、使えるようになった部分から使い始めています。
思っていたよりも遅い、というのはあるのですが(これはまだチューンナップを十分にしていないからだと思います)、なによりこの画面サイズならば目にやさしい! と、冒頭の話題に戻るのでした。
これもW500とBlurtoothキーボードで、親指シフトで入力していますが、まずまず快適(少し同時打鍵の判定がもたつくことがあるように感じていまして、たとえば「か」と「え」を誤判断されることがしばしばのように思いますが、私は実は親指シフトはBSが右小指の右側にあることが一番大事だと思っています。誤入力のあと、訂正が楽なんですね…)です。
あわよくば、ソフトキーボードで親指シフト入力ができないか、ということも期待していましたが、これは現実的ではありませんでした。マルチタッチ対応のキーボードで、viliv S5のそれとは違って、IMEの上で動くようです。ですから、親指シフトエミュレーターをいれておくと、ソフトキーボードにもそれが反映されます。そうすると、配列的には親指シフトになるのですが、感度の問題がありました。感度が良すぎて誤判断されてしまうというのが現実です。かといって、感度を下げると他の操作で支障があるので、これはあきらめ。
でも、手書き入力は秀逸。過去にザウルス、エプソンポータブル(って、しっている方どのくらいいるかなー。タブレットPCの元祖みたいてやつですが)、WinCEのそれをいろいろ使ってきましたが、ここまで正確に読み取れるのは驚きです。メールの返信程度ならば、これで十分にいける、という印象でした。
タブレットならではの縦横の変換は、微妙です。やはり切り換えはそれほど早くないですし、縦にしたときに、ポインタの調整が必要なほどずれてしまう欠点があります。これは横画面右利きで、私のクセを覚えているものを、画面だけ縦に切り換えているのでしょうか。たとえば、狙いのポイントに対して、右上からタッチする癖がある、と覚えてくれているのならば、縦にしたときも、縦として右上から、というように認識してくれないとこのようになってしまうのだと思います。それと、完全に横のときと、縦にしたときとでは、人間の方も動きがかわります。なので、横のときと縦のときで、タッチの癖を別々におぼえるような設定があると使えるのではないか、というのが現在の印象。
最大の問題は、Windwos7を初めて使う、ということでしょうか。なんとも癖があるものなんですね。やっとXPになれたのに(って、XPもクラッシックで、Win95に近い設定で使い続けてきていましたので)。
自分のメモとして、しばらくは設定ネタなどもメモしていくことになると思います。
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