2012年 1月 7日 (土)
林さんがお亡くなりになったとは
今朝、Twitterで、木下牧子さんのツイートをみて知りました。作曲家の林光さんがお亡くなりになったことを。
昨年はご自身の代表的な「仕事」といえる日本抒情歌集の作品だけの演奏会にうかがいました。毎年行われていた8月のまつりも、この数年いけなかったのですが、無事に聞くことができました。そして、少しブラックユーモアも丸くなったなー、などと思っていたのですが、まだまだお元気な様子で、今年もまた林光指揮の演奏会に、と期待していました。それに、いきたいと思いつつ都合がなかなかあわなかったこんにゃく座の公演も、ついにご存命のうちには達成することができませんでした。
お名前を知ったのは合唱をはじめてから。はじめてすぐに、当時指導をしていただいていた長井学先生が取り上げてくださったのが林作品でした。たしか「歩くうた」「うた」「鳥の歌(編曲)」がその中でも最初だったと記憶しています。そこでお名前を知って、買ってきたCDが Fantec版の作品集「原爆小景」。プロフィールをみると、お名前はしらないまま、林先生の作品には触れてきたり、「あー、これも林先生が作ったものだったのか」と、子どもの頃にみたり聞いたりしたものを思い出したり(「森は生きている」がその代表)。
演奏会でのMCが楽しい方だったのと、雑誌の記事か何かで、宮沢賢治とのかかわりが紹介されていたことから、数冊ですが本も読みました。
というように、私にとってはかなり日常の中で、作品に触れることも多いし、気になる存在だったのですが。たぶん(数えていないけれど)この日記にも登場回数の多いお名前と作品名だったのではないでしょうか。
個人的には、聞いたことのある作品のいずれも、独特のスピード感がありました。音楽としてはゆっくりな作品でも、内面にはいつもスピードというか、前に進む力というか…。お亡くなりになるのもスピードが…などと思ってしまいます。
その死をツイッターではじめて知るとは…。そのツイッター( https://twitter.com/#!/ongaku_meigen)でみかけた「『墓の下にいても、あなた達の役に立てる。これほどの嬉しいことがあるだろうか。』ベートーベン」は、そのまま「ベートーベン」を「林光」に置き換えて、林先生が喜べるようにしていきたいものです。
ご冥福をお祈りいたします。
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