のんちゃん(nongun)の日記

ソロはおそろしい(7/5の演奏会のソロの反省)

7/5 の合唱団の演奏会の録音を聞かせていただきました。その反省。

合唱が趣味、といっても、よく人に説明するのは、
「合唱好きは、
人前で歌うのが好き、自信満々 と、
歌は好きだけど一人で歌う自信がない
の2つのグループがある」
ということ。

で、私は後者なんです。大勢で歌うから、少しは安心できる、というわけで、「少しは」なんです。いまだに、あがり症は治りません。

なのに、過去に2度ほど、合唱団でソロなどというものをやりました。(ミサの先唱を含めると4度?)。これは、大勢で歌うから、少しでも安心できる、がなくなるばかりか、ますます「自信がない」が増長されてしまいます。

7/5 の合唱団の演奏会は、その、生涯2度目のソロがありました。しかも、あの、超人気曲「千の風になって」。誰もが知っている歌というのは、ますますいやなものです。ただ、唯一の救いは、2番の後半の8小節だけで、団長と2番を半分づつ、という形態だったことでしょうか。

で、本番直後の感想は、やはり真っ白になりました(^^;。あー、やっぱり…という気持ち、でしょうか。

でも、少しは冷静な部分もあったかな、と思うのは、出だしを失敗した、と思ったものの、それほど音域も広い歌ではないので(いや、正確には上が高くないだけで、下は私にとっては厳しい低さ)、このままでも乗り切れるだろう、と思って前へはすすめたことや、「これだけは譲れない」というこの歌の解釈を貫いてはいたこと、というあたりでしょうか。

本来、指導の先生に個人レッスンくらいお願いして望むところですが、だいぶ早い時期でしたが、相談したところ、「自由にやってください」というので、それもなく本番になりました。
で、自分なりに、出だしの低い音が響かないこと、そして、そこから上行音形で一気にあがるので、ここをスムースにしようとするあまり、声が浅くなることは、8小節の前半の課題と考えていました。上記の出だしの失敗したな、と思ったのは、このうちの、低い音が響かないことでした。
そして、後半は課題というか、チャレンジ! で、ここは絶対に張り上げてはいけない、と解釈していました。
この歌は、秋川さんがNHK で歌ってブレークしましたが、その前から知っていました。そして、詩を自分なりに考えると、2番の後半は、あくまでもやさしく、朝は明るく、夜は静かに子守歌のように歌うものではないか、と、思っていました。これにたいして、有名になった秋川さんのそれは、思いっきり「声自慢」という感じの歌い方。個人的には、これは好きになれませんでした。
だから、朝は明るく、夜は子守歌のように、というのは絶対に譲れない、と思っていたわけです。でも、静かに、p で響く声、というのは、そもそも発声の目標といっていいことがらですから、まさに、チャレンジです。
しかも、練習で歌っても、団員から「もっとだした方がいい」といわれたこともありました。でも、ここだけは、自分の解釈を譲れない。

カラオケでもそうなんですが、オリジナルの歌手のとおりに歌うと「うまい」といわれやすくなります。たとえば、サザンオールスターズ(私は一曲もこの団体の歌は歌えませんが、聞いていての話です)。私はこの団体の歌をまねして歌われると、それだけで逆に幻滅。ものまね大会ならば似ているのが「うまい」(あるいは、「いい」)ですが、歌っている人らしさが出た方がはるかに魅力的だと思うからです。

そんな考えの背景もあってですが、あがって真っ白になった中でも、ここは思っていたように歌っていた(歌おうとしていた様子はうかがえる)ことは、少しはあがり症に関しては進歩だったのかな、というのが、この演奏会の録音をきいての反省の一つです。

よくよく聞いてみると、歌いながら「この状態では細かいことはできないからいきおいでいこう」と思っていました。だから、やはり細かいことはなに一つできておらず、もう少しレガートに歌った方がいいのになー、などと、自分の歌をききながらも思ったり。母音でいうと「u」は苦手なんですが、伸ばすところが2つとも「u」だったので、迷いもありました。そんなところははっきりとわかる雰囲気がありました。

こんな反省をくりかえして、少しでも前にすすめれば、と思います。

が、冒頭のとおり。本来は、大勢の中だから少しは安心して歌える、というのが魅力の一つです。こんな反省をしてなので、もうこれで終わりがいい、と思う反面、次こそはなんとかしたい、と、怖いものみたさのような、複雑な気持ちもあるのも間違いないようです。

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