2012年 1月 25日 (水)
私…間違っていましたが
あまりにも直後だと、あまりみてくださっている方が多いとは思わないここでも、少し抵抗があって書きませんでした。
東京電力って、国が(事実上)経営しているんじゃないの? ということ。
昨年の震災がおきて、東京電力の対応がうんぬん、国会の状況がどうのこうの、という話が落ち着くと、いよいよ賠償問題とか、責任問題へ移っていきます。
そのとき…。私、正直なところ、東京電力を含む、いわゆる公企業とか、公共性の高い事業をしている免許により、ましてやかつて公営だったような企業は、形式としては民営化されたとしても、実質的には国が経営していると信じて疑っていませんでした。
いや…今もそうなのですが…。
このようなことを思うきっかけとなった東京電力。たしかに株は公開され、その配分がどのくらいなのか不勉強なのでわかりませんが、国などがそれなりの影響力はもっているものと思います。
なによりも、たとえば原発を設置するにしても、電気料金をきめるにしても、それは設置の許可なり、認可なり(行政法上の正確な言葉はここでは関係ありませんので)、それで動いているわけです。
そうすると、東京電力の経営って、本当に民営化されていたのだろうか、と。
郵便局を比較にしても感じるところですし、NTTにしても同じことを感じます。今日のdocomoの不具合も、民間のアイデアと競争原理で拡張したサービスが原因の一貫です。インフラとしてより不可欠なものになっていたならば、場合によれば国家の安全保障にまで影響のある、実は深刻な事件でもあると思います。そこまでいくまえに今日のような小刻みな不具合を出していたからdocomoの責任論が大きくならないだけで、このあたり、幸か不幸か、あるいはうまく誤魔化してきたからか、ン十年もトラブルがあかるみにでなかった原発と、実は根っこは同じような気もします(この辺はあくまでも感情論。でも、あと20年くらい、携帯関係のトラブルがなく進行し、何か大きなトラブルがおきたら、似たような状況も想定できるのではないでしょうか。)
そうなると、どちらかというと行政を否定的に疑ってみる癖があるので、その目線でいくと、都合の悪いときは「民間企業だから」と、責任を押しつけて、うまみがあるときは、その事実上の、あるいは裏の支配力を発揮して、形式的な民営企業をうまく利用していたんじゃないかな…というのが、思うところです。今回の事故も、もはや手におえないと思うから、沈黙し、責任を一民間企業に過ぎないと説明する東京電力にだけおしつけている気がしてなりません。
そういうふうに思っていたので、東京電力の対応や、事故がおきる前のやるべき安全措置の不備など。東京電力だけを責めたててすむものなのだろうか、と思ってしまいます。
国なり、行政にも責任がある、というと、どうしても最後はそんな政治をする議員さんを選んだ自分たちが悪い、ということにつながっていきます。ええ、だから税金で東京電力を救え、とまでは思いません。ですが、間接的にであっても監視はしていたのは確かで、その監視があまかったことは、国民一人一人にも負担を負うべき理由にはなるような気はしています。
電力会社は複数あるわけで、ちまたの雰囲気だと東京電力の問題は民間企業なのだから東京電力単体でなんとかしろ、というものも感じます。でも、電力系の企業は、果たしてそんなことをいっていられるのか。
まぁ、以上のことは、私の冒頭の認識が違っていたのでしょう。でも、私のように間違って理解していると、こんな見解もありえる。ということは、少なくとも、公共性の高い企業のあり方を考える際に、含めてもらえればな、と思います。
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