ちょっと不満だったな…
1月29日は、第5回群馬県声楽アンサンブルコンテストに、所属の合唱団で参加してきました。
なぜか、昨年、一昨年と参加賞以外の賞をいただいてしまっていましたので、団の雰囲気としてはもう一つ上を、というのもありました。
ただ、私はどうも賞というものは感心をもてないので、その意味ではいつものとおりの気分での参加でした。それよりも、この団体に入団した直後にも歌った曲を再度取り組んでいたのですが、そのときの「思い残したこと」などを思い出して、それから6年くらいたった自分がどう歌えるのかな、という楽しみの方がある参加でした。
そんな、賞への意欲がない私がいたから、だとしたら、申し訳ないとも思いますが、結果は、参加賞でした。
さて、タイトルの不満だった、は、その結果ではありません。
まず、5回目にしてこのイベント自体が方向性を失っているように感じてならないということです。
1、2回は、合唱祭とかわらないという批判も聞こえてくるほど、ただ参加します、という感じの団体もあり、また、(厳密にはわかりませんが感覚的に)合唱とアンサンブルと、最近の用語の使われ方としてのハモりと。そのあたりもまったく統一性がないものでした。
それが、3、4回は、全国大会への推薦、という「にんじん」ができたこともあったかもしれませんが、少々方向がみえてきて、その中での出場団体の個性が楽しめるものでした。学生がノリで突然グループを作ってきた、というようなものから、ストリートとまではいわないとしても、日頃から取り組んでいる人たち、あるいは私のように普段は普通の合唱団で活動してる人たち…と、団体も多種多様だし、だからなのでしょうが、選曲も幅広くそれ自体か楽しみになりつつあると感じていました。
ですが、今回はどうもそれが少しこじんまりしてしまった感じです。そして、昨年までの受賞常連のみなさんは、(受賞常連の方からみれば)レベルが低すぎて面白くなくなったのか、なにか他の事情があったのか、今年は参加していないようでした。
そんなところから、イベントそのものの面白さは今年はかけていたように思うことが、不満におもう一つです。
もう一つ、大きな不満がありまして、それは、講師講評。
私たちの団体への個別講評は、良いことしか書いてありません(一つだけやんわりと「こうした方がいいですよ」は記載がありましたが)。
賞をとれるとれないよりも、とれなかったときはなおさら、ここをもっとこうした方がいい、あるいは、ストレートにダメ、と書いていただけるからこそ、次があると思うので、それを期待していたのですが、今回いただいた個別講評では、まったく参考にならないというのが、いただいてすぐの感想です。
合唱祭でいただく講評では、将来性のある期待された団体には厳しいことが書かれ、逆に、今歌っていること、歌い続けていることこそが大事と思われるような団体(たとえば、超高齢の団体など。ちなみに、こういうところは聞いていると、音は確かに不正確でも、果てし無く味のある演奏にときどきめぐりあえるのがまた楽しみなのですが)には、褒めちぎって、良いところを見つけ出したかのような講評が書かれる、と、巷では言われています。
その点、今日いただいた講評は、後者だったのでしょうか。「祭」ではないのですから、後者のような目線で書いていただいたものとは思いませんが、もし、そうならばそうとして、将来性がないとまで判断されたのだとすると、それはさすがに残念に感じます。
そんな2つの不満があるものでしたが、歌っていては楽しい時間を感じることかできました。少々テクニック的には、自分自身への不満、ふがいなさもありますが、数あるミサ曲の中でも本日歌いましたByrdのGloriaは、聞いても歌っても一番といえるほど好きなそれです。上記の前回とくらべてどうか、という点では、少なくともただ歌うだけではなく、信仰はなくとも意味は以前よりも理解を深めて歌えた、ということは間違いないと思っています。という満足もありましたので、よい一日だった、と思って明日以降につなげたいと思います。
そうそう、時間の都合全部は聞けませんでしたが、聞いていた中で、信時潔作品をとりあげている団体がありました。それほど沢山の同氏の合唱曲はしりませんが、数少ない聞いたり歌ったことのある作品は、私の好みとしてはぴったりで、演奏もすばらしいものだったと感じました。新しいものが悪いという意味ではなく、古い作品の理解や経験の上で新しいものに触れていたいと私は思うので、特に強く感じます。これにめぐりあえたのも、上記不満のある中で、よい一日だと思える理由としてはずすわけにいきません。
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