ちいさな企業未来会議WG
経済産業省の「ちいさな企業未来会議」(
http://www.chusho.meti.go.jp/miraikaigi/index.htm)の第一回ワーキンググループには、運良く参加できたので、出席してきました。
私はこの会議の一サポーターとして登録しましたが、コアメンバーと称される方々の意見交換を見学する、という形でした。
本日は内容としては、資金調達と基礎経営力、そして、指導支援についての3テーマ中心のディスカッション。
印象として、私の主な関与先のレベルが低い? とは思いませんが、私の主な関与先よりももう少し規模の大きな中小あるいは小規模事業所のお話が中心というものがありました。
たとえば、きちんと記帳はしていて、月の試算表くらいは大方できているのではないか、という意見がありましたが、そんなことはありません。
大半が月単位の試算表なんて‥というのが実態ではないでしょうか。
その辺、私の主要な関与先を想定すると、少しずれるのですが、話の大筋は賛同できるものが多く、私自身の問題意識も、今日集まっているコアメンバーとされる方々とそれほどずれていないのかな、という感想でした。
ただ、今日が資金調達をテーマの一つにしていたためなのか、財務の透明性について少し偏っている印象は否めません。たまたま中小会計要綱が、先月その検討結果がまとまり、それを受けていたタイミングもあるかもしれません。
とはいえ、それを少し遠い目線でみると、明確に、透明にして提示しなさい、ということが今日の発言からみられる方向です。財務諸表があっても、財務すら明確になっていないという問題をそのまま指摘したという点ではたしかではないかと思います。
いずれにしても、透明に、明確に、それを伝達できる形にする必要があるのは、財務部分も、私がとりくんでいる知的資産経営の真骨頂たる非財務の部分も、そのレベル(=見える化する)では同じというところでしょうか。
ただ、理念、ビジョンがある経営と、それがない経営では、成長度も数値ではっきりとあらわれて異なっているという発言があったのは印象的でした。その理念、ビジョンを策定に知的試算経営だ、と、やはり私は思うわけですが、ここではそこまで綿密でなくても、漠然とその日ぐらしならぬその日経営をしているのはいけない、というところのようです。
そして、支援についての話題では、支援する側のネットワーク、ワンストップの必要は最後にまとめられていました。これはごもっともですし、反対する理由はありません。
ただ、個人的には、これを行政主体でやるのはちょっと賛成できません。行政は、民間がつくったネットワークや、ワンストップサービスを支援するような、一歩下がった形でやって欲しいな、というのが私の持論です。
引き合いに出しては失礼かもしれませんが、法律問題のワンストップ、ネットワーク化(と、経済的弱者支援)として、法テラスができたわけですが、法テラスができたときに私は日記に書きました。
今までコヤマ事務所がしていたことを国がやるだけ。
と。私の仕事のかなりの部分に、相談の結果、適切と思われる専門家を紹介するというものはかなりのウエイトをしめています。その上で、専門家を紹介しただけではなく、そことの連絡や、関連する相談や書類をお手伝いするというパターンです。そして、私のような役割を果たしている同業(ここは、他士業よりも、資格の内容的に、行政書士が圧倒的に多いと推測できます)は沢山いることと思います。
だから、「民でできることは民に」とか、「民を圧迫する政策」が批判されていたときに、「法テラスは私の仕事を圧迫する」と、形式的には思ったものです。でも、「形式的」になるとの自信もありました。
その自信の理由は、受け付ける側の目線では求めるサービスはなかなか引き出せないものだと思うからです。現実に、法テラスも、法テラスの仕組みに相談者、利用者をあわせるような形になっていると思います。そうではなくて、相談者、利用者の形に制度があわせられないと、十分な活用は望めないのではないでしょうか。それが、私の事務所をふくめて、法律関連のワンストップサービスの窓口を実質的に行っている同業の方が、法テラスよりも実質的なサービスをできる、と確信していたわけです。
それと、同じことを今回も感じます。だから、すでに民間がやっている、あるいは民間からたちあがってきた支援ネットワークやサービスを行政が活用し、支援する方が得策だと思います。
(知られていないのと、一部の利権がからんで活用されていませんが、自動車保険の弁護士費用特約は、司法書士や行政書士への相談なども対象となっています。賛否はわかれる(とくに弁護士からは否定的ではありますが)ものの、自動車事故の相談や支援の実績があって、それを保険制度がくんだものと私は理解しています)。
法務省がやった(失敗とまではいいませんが)ことを、経済産業省が再度してほしくはない。いや、その結果(成果も教訓も)を活かしてよりよい形で推進していくことを期待します。
そして、中小企業支援には、省庁の横断的な支援が必要なのは、法テラス以上に明確です。専門家のネットワークとともに、省庁の側のネットワークとワンストップ化を意識して欲しいとも思います。
それと一点、いわゆる「中小企業経営力強化支援法」は、実は行政書士をふくめ、中小企業の援助を業(なりわい)としている人すべてに重要なものだと再認識しました。また、言い換えると、重要になるほど利用されていく必要もあると思います。しかし、案外ちまたでは注目されていないように思うのは、私だけでしょうか。
さて、以上は全体的な感想です。
個別の発言はなかなか興味深く、なるほど、というものが沢山ありました。
それら個別のことへの感想は後日あらためて‥。
この記事のトラックバックURL
./tb.cgi/169
68.64.172.226 68.64.172.226
111.249.195.214 111-249-195-214.dynamic.hinet.net
Maillot De Bain Ralph Lauren http://www.galerievu.com/right.php?id=4