2012年 6月 22日 (金)
どうも好きになれない過去形みたいな確認
最近、注文確認などで、過去形(のようなもの)が使われるのが当たり前になってしまいました。これを取り上げた雑誌などでは「文法的には誤りではない」というのが大勢を締めているようですが、私はどうしてもこれが嫌い。そして、文法としても誤りではないかと思っています。
注文が確定したのではなくて、注文内容に間違いがないかどうかを確認している「最中」です。たとえば数日たって注文内容を問い合わせしたときには「…でよろしかったですか」は、過去の注文確認だからよいと思うのですが、注文の最中に過去形(らしいもの)で聞かれると、こちらの意思を相手の(まだ未確認の)勝手な解釈で注文を確定されたような印象を受けます。だからやはり昔ながらの「よろしいでしょうか」が本来ではないかと思いますし、文法が仮にあっていたとしても、少なくとも私のように不快に感じる人がいることは、結構知られているようですから、わざわざ不快に感じられるかもしれないことばを接客で使うのはいかがなものかと思います。
そんな風に思っていたら、さきほど、具体的にこれで困る現象がおきました。宅急便の再配達の受付で、注文番号などを一通りいい終わったあと「配達は本日でよろしかったですか」と聞かれました。
これは素直に??で、なので正直に「今のご質問は、"不在になった配達"が本日なのか、"再配達を希望する日"が本日なのかわからないのですが」と、聞き直してしまいました。注文番号を伝えたので、向こうからすると「不在になった配達が本日なのは当然でしょう? と思ったかもしれませんが、話しの流れからいきますと、「今日の再配達をお願いします」と、私はまだつげていません。そして、次には「再配達はいつがよろしいですか」と尋ねられると思っていたところで、「配達は本日でよろしかったですか」と聞かれたので、いよいよどちらの「配達」なのかわからなくなってしまったわけです。これはすなおに「再配達は本日でよろしいですか」と聞いてくれればよいわけですが(ゆずって、「再配達は本日でよろしかったですか」でも)、ここで過去形だと、夕方に依頼して、夜という未来にもってきてもらうつもりだったりすると、過去形で聞かれるのとはどことなく違和感があります。
そんなこと、気にするのがおかしいのでしょうか。
なお、「過去形(みたいな)」としましたが、日本語の文法ではありませんが、現在進行完了形の一般的な和訳としての「〜た」だという理解や、「た」は疑問で使う用法もあるという説も有るので、過去形と断定して書きませんでした。いずれにしても文法がどうのこうのの前に、わざわざ不快に思う人がいる用語を、とくにコンビニやファミレスではマニュアルで記載しているそうですから、その姿勢自体がおかしいな、と私は考えています(ちなみに、テレビの特集によると、ある居酒屋チェーンのマニュアルが起源ということですが)。
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