のんちゃん(nongun)の日記

高崎のそれを含めて話題になるハコモノ

高崎市の大規模集客施設。あらためて、というか、広報高崎で全面的に意見公募と、かなりの力のいれようです。
遅いっ、とは思いますが、意見を大々的にきいてみようという姿勢が、「形式的に気づかれない程度にきいておいて」ではないことは喜ばしいことです。

facebookみていると、たまたま私の「お友達」つながりで、しばしば大和市も似たようなことが議論されているようすがうかがえます。もちろん、この2市だけではなく、あちらこちらで同じ問題はあることと思います。ハコモノ問題だけでなくて、すべてのお金の動く行政の行為については。

理想論だし、価値観が多様化した中では無理かもしれませんが、私はそれでも、「したから」の企画でこういうことは動いてほしいと今も思っています。
「うえから」の提案を出して、「した」に対して意見を求める、というのが、今回の高崎の状況、とたとえてです。

他方、行政にも企業会計の原理を、とか、効率性、生産性を、という声があり、またそれが大きくなりつつあると感じるのですが、ここは私個人は全面的には賛成できない。非効率で生産性の悪いことは、ある程度行政が担うべきではないか、と考えているからです。
その場合に、その妥当性を判断するものは、当然に、生産性がいいということは妥当性の指標ではなくなり、かわりにその「無駄」にお金をかけることに市民が納得していたかどうか、ということです。
無駄(非効率・生産性の悪いも気)にお金をかけることに市民が納得しやすいかどうか、という点で、上記のとおり「したから」の企画であって欲しいな、というようにつながります。もちろん、うえからの企画でも、しっかりと納得がえられればここはOKなわけですけれど。

高崎のように、ここに、2つの自治体の利害関係がからんでくると面倒。その2つの自治体の意地の張り合いも当然に出てくるでしょうし、そこに絡む利権争いもますます複雑でしょうから。だからこそ、そういうのは関係なく、市民から、したからの企画であって欲しいな、とますます思う次第です。
今回は、群馬県vs高崎市ですからまだ、前橋市vs高崎市よりもいいのかもしれませんが、前橋市にある群馬県vs高崎市と考えると、よくいわれる前橋・高崎のくだらない意地の張り合いが顔を出してくるかもしれません(と、高崎市民の私が書いています。あえて、「高崎市vs前橋市」と、高崎を前に書かなかったのは、そういう配慮からです)。

話しは最初にもどりまして、シンプルに、いろんな指標が交錯する中では結論がでなくなって、行政がとまります。とまっている行政は、場合によれば悪いことをする行政よりもタチが悪いと思いますので、迅速(拙速ではなく)に議論を進めて、実施していただきたいと思います。そのために、市民が納得しているかどうかだけに指標を求めたらどうだろう、というのが、この日記の結論なのですが(しかし、これも簡単なことではないことは承知の上で)、この日記もいろいろなところに脱線してしまいました。
ただ、ハコモノは建設費だけではなく、今後ずっと市民がその維持管理・運営費を負担していくわけですから、他の決断をするときよりもこの要素は大事ではないかと思います。

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