のんちゃん(nongun)の日記

常に快感と新たな発見を求めて？

趣味の合唱をはじめたばかりのころ、多くの合唱団が練習の最初にやるであろう、いわゆる発声練習について、「心地よいハーモニーを感じられれば、そのあと歌わないで、ずっと発声練習でいい」と言っている同輩がいました。たしかに、そのくらい心地よいと思うことはありますが、それは感想で、そのくらい心地よいもの＝素材を準備して、歌を表現するステップに進むのが順当といえるかもしれません。

なのに、最近は仕事の都合もあり、数カ月ものあいだ、普段所属の合唱団の練習は大幅遅刻。そのために、練習会場についたときは、すでに歌の練習がはじまっている、というのが、ずっと続いていました。

そんな中、昨日は久しぶりに、発声に参加。
ハーモニーどころか、声をだす行為それだけで、実は、上記の同輩のように思える瞬間があります。

数カ月もですから、私のようなド素人は、だんだん発声もぶれてくるわけで、どうもしっくりこない、とストレスに感じていました。昨日は、個別指導ではなく、全体（男女別程度まで）への指示、指導だけの練習でしたが、それでも、その「しっくりこない」の解決に「ピン！」とくるものがありました。
そして、そこでもやもやがなくなったあとは、声をだすだけで、カ・イ・カ・ン…！（一昨日、ＣＳで「セーラー服と機関銃」を見たので、そのノリで、薬師丸ひろ子風に…）。
もちろん、より正しい、より自然な発声ができると、もっと快感なのでしょうけれど、自分のレベルなりに、さっきまでの状態とかわれば（改善すれば）、これは十分に味わえる快感です。

このまま発声練習だけでもいい、と、思ってしまうほどでしたが、昨日はそんなことはなく、その後、ほぼ２年振りに全体をとおして歌った『水のいのち』。
今年は仕事の事情も家庭も事情もあってむずかしいと思っていましたが、だからこそ、の思いもあって、来年２月、��田三郎先生の生誕１００年の年に歌う機会を求めて、今年も「リヒトクライス」の「水のいのちの輪」に参加させていただくこととしました（まだ来年の演奏会のご案内はサイトに出ていないようで、中核団体のコーロソフィアさんのご案内ページ　http://www.coro-sophia.org/licht.html）。
組曲全体を想起するような流れの練習でしたが、昨日もすでに新たな発見がいくつもあり、２年前になぜそれに気づかなかったのだろう、という反省とともに、それに気づいたのだから、今度こそは一歩進んで、と思うところです。

よい作品はもうこれでいい、ではなく、また演りたくなるし、その度に新しい発見があるものだ、とはよく言われます。同時に、よい作品悪い作品は関係なく、何かを演る機会が与えられたならば、常に新しい発見を見つける姿勢も必要なのだ、と、決意めいたものも感じるひとときでした。

もちろん、その姿勢は、歌だけでなく、他のあらゆる趣味も、そして仕事ももちろん。さらに、日々のなにごともないかのような日常の中、いきることそのものでもかもしれません。

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