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2013年 3月 3日 (日)

無理していった甲斐あり。東京混声・所沢公演


制服でおしゃれする。

私はもともとおしゃれではなく、とくに服装に関しては無頓着そのものですが、それでも、このテーマはいつも気になっています。

同じものを、許される範囲の「巾」で魅せるおしゃれ。
完全フリーなおしゃれコンテストよりも、むしろここで一番おしゃれな方こそ、実は、一番おしゃれの本質を知っている方ではないか、となんとなく思っています。

というのは、私の基本的な物事の考え方からの帰結だな、と最近感じているのですが、まわりの評価はともかく、私自身は私自身をかなり保守的だと認識しています。
このことは、何か新しいことをはじめよう、と思っても、完全に新規ではなく、大幅な変更で原型をとどめなくなっても、(少なくとも自分の考え方の中ではつながりがある形で)必ず既存の何かに結びつけてはじめようとする傾向があります。

おしゃれも、そこに通じるものがあり、既存の枠、さだらめれた範囲で最大限なにかを発揮することの方におもしろさを感じている点で、共通ではないかと思います。

さて、大分脱線したまくらからのこの日記。

今日はなんとか、東京混声合唱団所沢公演にいってきました。
最近同団体の演奏会にもなかなか足をはこべないのですが、今日は偶然時間ができたこと(普段よく行われる東京文化会館よりも、近くて安いことも)。そして、プログラムが非常におもしろい。

東京混声合唱団の定期演奏会は、その団体としての使命でもあるのでしょうけれど、委嘱作品や外国作品の紹介が多くなります。他方、地方公演では、ご当地の特色をとりいれるなどもあり、比較的、アマチュアが歌うこともある定番中の定番の合唱曲を、東京混声合唱団が演奏することは少なかったといえるかと思います。

ただ、東京混声合唱団も50周年を境に、そのようなジャンルにも力をいれつつあるらしく、たとえば、2年前には、「水のいのち」を40年ぶりに全曲演奏する、なんていうこともありました(この演奏会では、「蔵王」なども全曲)。そして、山田和樹氏の指揮による、ミニシリーズともいえるCDの発売は、やはり定番中の定番、日本の代表的な作品を集めたものが続けてだされています。

そんな流れの中であることは間違いなく、本日の所沢公演は、田三郎氏、萩原英彦氏、三善晃氏の代表作品の3ステージと、東京混声合唱団が愛唱歌として伝い続けている篠原眞氏等編曲の抒情歌のステージでした。(3人の作曲家がそろってアニバーサリーイヤーで、田先生が100年、萩原先生と三善先生が80年というのもあったのでしょう)。

このうち、田作品は、私自身も2月9日にうたったばかりの「水のいのち」。上記のとおり2年前に40年ぶりの全曲演奏がなされ、昨年はオケ版での演奏もしており(いずれも後にCD発売)、もはや最近の東京混声は「水のいのちラッシュ」という感じです。

なので、また? という意見もあるかもしれませんが、今回私自身は、非常に期待していました。

それは、昨年のオケはたしかにいい(これは生できけませんでした。CDのみ)。でも、オリジナルではない。田先生のオリジナルはピアノ伴奏です。
そして、これはよい悪いではなく、2年前の松井慶太氏指揮のそれは(これは会場で生できけました)、個人的には独自の解釈をいれすぎていて、なんとなくなじめない部分がありました。もちろん、松井慶太氏の解釈は、それはそれでよいと思う部分もあるので、ここは完全に好みです(専門家の評価も高いようですし)。
その点、本日の指揮は、東京混声の指揮者陣の中でも、個人的に大好きな大谷研二氏。大谷氏ならば、きっと(田先生に師事というのはしりませんでしたが)正道で演ってくるだろう、という意味も含めて。

さて、ここまでで、まくらの話はこの日記の中でつながると思います。

今日はまさに、「水のいのち」「深き淵より」「地球へのバラード」とも、制服の中の最大限のおしゃれを聞くことができたように思います。

たとえば、「水のいのち」は、一カ月前に歌ったばかりですから、楽譜の細部も結構覚えています。もともと細かい田作品の楽譜ですが、田先生らしい詳細なライナーノートや、随筆などで語られている作曲者自身も許容している巾の範囲で、安心して聞ける演奏だったと思います。革新的な方にとっては、きっと物足りなさを感じるほどに。
他2作品は、何度か聞いたことがある程度ですからそこまで考えて聞いていたわけではありません。しかし、その記憶とてらしあわせても、また、素直に初聴の作品としても違和感なく。

新解釈や奇抜な解釈の演奏は、ある意味で楽です。ときには、そうやって言い訳をつくったり、逃げているだけじゃないのか? とすら思うことがあります。それは、比較の対象がないわけですから。
対して、同じ解釈で同じ作品を演ってはクリエイティブではない、といっている方に出会ったことがありますが、それは私個人は賛成できません。同じ中にも新しさ、新しい発見や新しい感動をあたえる方が難しく、より芸術的なのではないかな、というのが、少なくとも私の「好み」です。

今日はそんなことを感じながら、所沢からの帰り道では余韻を楽しんでかえることができました。

よい体験をありがとうございました。

…さて、明日からの仕事の準備にはいらねば(^^;

T R A C K B A C K
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