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2013年 5月 25日 (土)

昨日の続き


昨日の日記、まだ熟考していないといえ、少しわかりづらいかも。いいねをくださった方が何名かいらっしゃる(facebook含め)ので、少しだけ今考えていることを表明。

まずは、どこがにているのか。

一つ目は強みの発見で。
認知症も失行を少なくするために、できること、得意なことを明確にする作業があります。
それは、今できることだけをみていては、記憶の中でも、経験でできてしまうことと、認知機能でできることとで、区別しないとここが見えてきません。
そこを分析するのに、役立つ部分があります。
それは、ストーリー化と、強みの連鎖を考えることからつながります。

そして、知的資産経営で経営戦略を考える際に、この強みがなくなったら、この取り組みがなくなったら、商品やサービスは維持できるのか。それがなくなるとどのくらい業績に影響があるのかを考える部分があります。
認知症と普通の物忘れの違いは、普通の物忘れのような部分的に100が80になるのではなく、100が0になるという違いがあります。この0になるというのは、価値創造ストーリーをながめる過程と非常によく似ています。80になった場合に、結果(商品や業績)が維持できるのか。ほかの強みで補完して継続できるのか、という部分もありますが、明確にして考える過程で、0になったらどうなるか、ということは非常に参考になります。だから、ここはむしろ認知症で考えることが逆に役立っているといえるでしょうか。
そして、知的資産経営は、(1)知的資産を利用して、(2)継続的に利益を生み出す(3)経営です。
まず、(3)ですが、たしかに、人という集合体でも団体でもないものの今後の幸福を考えるので、その意味では経営ではありませんが、そこをのぞき、「企業を存続発展させること」という比較的広義の定義からすれば、少なくとも方向性は一致します。すなわち、認知症の人の人格や人生を存続発展させることと考えられます。
次に(2)は、そして少なくとも認知症は現在の医学では進行をとめることはできない=日々変化する環境。ですから、定点的な分析ではなく、流れとして、時間軸を意識して戦略をたてる必要があります。今、何ができるか、今の強みを明確にすることだけ、でおわらないどころか、そこがスタートという点が共通です。
そして、認知症の特性から、できないことをできるようにする努力はほとんど功を奏しないものの、できることがなくならないように…かぎられた資源を最大限活用(そのために、上記の、かぎられた能力をまず見つけることと、それを体系的に整理すること)することに力が注がれます。(1)は上記のとおり、知的資産=強み、それを生み出した創意工夫。それがオンバランスでないものに需要性が高いということですが、認知症介護でも、医学的な情報(脳の萎縮の面積とか、梗塞の度合いとか)、あるいは中核症状≒オンパランスという部分だけでなく、環境、人格、人生経験etc.見えにくい部分にこそ、周辺症状やQOLを決定するものがある、という点で類似していると感じるわけです。

戦略を具体化するときに、地域資源や関係資産を活用する着眼点も共通点があります。隠したくなる認知症ですが、むしろ環境が許せば地域には公表したほうが協力も得られやすく、万が一俳諧や近所にとって好ましくない行動をしても、受け入れられやすくなります。それを地域あげて理解・協力ができれば、効果は大きいでしょう(それが高崎市の目指す「認知症になっても安心して暮らせる」です)。一昨年の高崎の大手認知症専門の介護施設の事例発表では、近所のコンビニに全面協力をお願いし、むしろ、地域が一丸となって展開して、相互に利益が生まれた事例が紹介されていました。そして、昨日の研修では、「認知症になっても安心して暮らせる町」は、すべての人にとって暮らしやすい町にもつながるということに展開されていましたが、ここもまさに知的資産経営での地域との連携、関係資産の活用=関係者の利益にもつなげるところで類似していると感じます。

また、逆に、なぜ今経営がうまくいっていないのか。と考える場面は、なぜこの周辺症状がうまれたのか。行動障害が出てしまったのか、ということを考えるのと似ています。厳格でまじめで整理整頓が常だったという、本来は強みであったはずの性格があるからこそ、しまった場所の記憶(どころかしまったことすら忘れて)が完全に抜け落ち、厳格だからゆえに自分をせめてしまうことと重なって、「嫁が金を盗んだ」につながるわけです(典型例のひとつにすぎません)。オンバランスで効率化を徹底する際に、数字上の不合理をせめて削除した結果、まさに知的資産が失われて経営不振に陥るという事例は、よくきかれる典型例です。

さて、ものごと、たとえ話には限界があるので、もちろん、同じだとはいいませんし、ナンセンスです。が、たまたま私の仕事の経験、技術と、私の家族のこととで、私という特性がくわわることで、応用がきくかもしれない、と考えているというのがこの話の結論でしょうか。誰にでも適用できる「応用」とは思わないし、それを主張するつもりもありません。そこに私という特殊性、ユニークポイントがあるからつながること、という程度の意味です。

が、どちらも発展途上(いや、発展というのは語弊があるかもしれません。社会や医学の進歩や変化にあわせて、停滞したり硬直していないという表現が適切でしょう)だけに、相互に応用して、参考にできる部分は参考にしていくことは考えられるし、一人の両方の実践者として、私の独自性の「味付け」を展開できる部分なのかな、ということは少し考えています。

母が認知症を診断されたときに、母は何ができるのか、を考えました。
そして、それを失うことが少なくなるように継続的に考えてきているわけで、知的資産経営も、強みをみつけて、(減らさないようにではなく)強化し、業績につなげていく戦略とストーリーが必要なのだ、ということを、昨日の研修ではどことなくあらためて、思い起こしていた、というお話です。

T R A C K B A C K
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