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2013年 6月 12日 (水)

ウチの知的資産経営〜現状


まだ、オープンにはできませんが、自分にとっては「重すぎた腰」をあげるかどうか、現在検討しています。「重すぎた腰」というのは、いつかやらねば、やりたいと思いつつ、ズルズルと今まできてしまった戦略の実行(それが具体的には何かということは、決定したら書きます。書かなかったら、それはまたも重すぎて腰があがらなかったというわけで)という意味です。

今回重すぎる腰をあげることを考えたのは、自分の知的資産経営による分析と、戦略立案の結果といえます。

自分の現在の強みと、そこからうまれてきたサービスが何か。行政書士事務所一般にここまででも実は難しいところだと思いますし、通常はあまり深く考えられていないことと思います。全国には何人かの行政書士に、自らの事務所の知的資産経営を実践し、報告書を公開しているケースも出てきましたが、ウチも公開はしていないもののその取り組みは3年くらい前から実践していました。その結果、というわけです。

この日記の続きを書くこと=実行することになったら詳細もふれますが、イメージでいうと、「幕の内弁当」を「“冠付”幕の内弁当」にするのが今回の戦略です。これで何のことかわかる方はすごいかもしれません…。

もともと行政書士事務所に必要なのは、多くの場合は「幕の内弁当戦略」だ、と私は表現しています。
他の士業と比較して、唯一絶対の業務が法定化されていない(正確には、一般の方=お客様にわかるように法定されていない)上に、いってみれば、材料ばかりならんでいる食在庫のような特色というか欠点をあげられるとたとえています。
たとえば、ここに最高級の鯛があれば、それを一枚看板にして、高級弁当もつくれるし、最悪、なんの戦略もたてず、そのまま鯛を売っても、かなり高価に売れることでしょう。これがいわば、行政書士以外の士業。
また、前職を活用したり経験から専門分野をもった行政書士事務所を「エビフライ入り幕の内弁当」ともたとえています。海老は程度によりますが、今や銘柄海老でなければそれほど高い食材でもない。でも、エビフライのイメージから、それが高々一本はいっているだけで、かなり値段をあげても売れる幕の内弁当になります。そもそも幕の内弁当は、材料ばかりならんでいるだけの状態から、創意工夫でおかずの組み合わせ、味付け、飾りつけ、季節にあったものの提供(外部環境とのリンク)などによって、少なくとも「海苔弁」よりは高く売ることができるお弁当にしたてられます。しかも、「海苔弁」はバリエーションをつけられませんが(「鮭入り海苔弁」は、上記のエビフライ入りに相当)、幕の内弁当は、つくる人によって、味付けも、飾りつけも、食材の選択も、洋風・和風・中華の区別まで自由なわけです(だから、近いたとえとして、「鍋焼きうどん」も考えられますが、鍋焼きうどんはラーメン風やパスタ風にならない点で、幕の内弁当よりも狭い)。

さて、そんなふうにたとえたものですが、開業18年の中でできあがった、コヤマ事務所風幕の内弁当。これを今後も売り続けていくのにはどうしたらよいか。もちろん、知的資産経営を導入するまでもなく見えている経営課題もありますから、その解決もしなければならない。

今までとおりという戦略もあります。行政書士の業界と事務所の経営評価はは3年続いているかどうか、というラインがあるそうですから、それを6タームもしていれば、方法、戦略としては間違いはないと推測できるからです(aパターン)。

でも、課題があるのでそれを解決するのには、じっとしているわけにはいかない。

そうすると、エビをリーズナブルに仕入れるか、食在庫に眠っていたエビをみつけて、エビフライを作り出し、エビフライ入りに成長? させる戦略がひとつ(bパターン)。

たぶん、長年継続し、かつ、安定している行政書士事務所は、(全然調査などしていませんが)幕の内弁当を安定供給するノウハウと経験を積み重ねたaパターンか、特定の業務に特化してそれを看板としているbパターン(その派生系で、特定の業務専門で他を一切切り捨てた形態=海老フライ弁当になっているのもb’パターンとしてあげられるでしょう)があるかと思います。

この3年、このaでいくかbでいくか。それには現在のサービスを提供することができている強み(というと、最近、「強み」という言葉は普通につかわれすぎて、狭く解釈されてしまう気がします。ここは本来の意味の「知的資産」の定義のとおり)の性質や、それを生み出すマネジメント、取り組み、コヤマという個性との関係、外部環境。それらからみてみると、どうもaもbも難しい。

そして、冒頭のとおり、bの派生ではありますが、「“冠付”幕の内弁当」というcパターンを試してみるか、というところで、現在検討しているわけです。
なんのことかわかりづらいですが、幕の内弁当って、たとえば、「母の日特製幕の内」とか「運動会向け」とか、「幕の内弁当」の前に装飾がつくのをよくみかけます。母の日、運動会は季節や行事ですが、「○○監修」と、有名シェフの名前がついたり、いまどきならば「タニタ食堂の」なんてつくと、売れるかもしれません。
そして、そのcパターンへの布石として、「重すぎる腰」をあげる戦略が、選択肢として浮上してきたので、これをあげるかどうか、という冒頭につながります。

いろいろ検討して、新たな強みの創出や既存のそれを強化できることはほぼ間違いないと考えているので、業績にもつながると思います。そして、今あまり活用できていない自分の他の、あるいは残りの知的資産もここで取り組んで活用ができると考えています。特にステークホルダーとのWinWinの関係構築には役立つのではないかと…。外部環境(社会情勢や景気情勢etc)や時期も、今流行りの言葉で「今でしょ」と、整っていると考えています。そうすると残りの問題は、対費用効果。ここで最終の検討中。

文中でふれたとおり、この最終検討の結果、実行しなければこの日記はここまでですが、実行することになりましたら、続編も書いていきたいと思います。
(続編がないときは、腰をあげなかったということです)

T R A C K B A C K
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C O M M E N T
自己コメ。
最後に対費用効果を考えるのが、行政書士の行なう中小企業支援の特色かもしれません、いや、少なくともコヤマ事務所の。
中小企業の良きコンサルタント? として名高い税理士さんや金融機関は、まずはここからスタートすることでしょう。ただ、最後に考えるとしても、順番だけの問題で、私を含めて、最後に考える傾向のある行政書士には、重要なことは間違いことを強調したいと思いますし、逆に、税理士さんや金融機関には、対費用効果だけを考えていてはならない、という呼びかけもあわせてしたいと思うところです。

それと、幕の内弁当はお料理なので、お料理と戦略というと、SP、OCというポジショニングの考え方があります。なぜお料理かは、一昨年のベストセラー楠木先生の著書で、シェフの腕勝負か、厨房のチームワークか、というたとえがあったからです。
幕の内弁当は、一つ一つはとるにたらない食材のチームワークという点に着目すると、OCの戦略のたとえのようにみえますが、ここでは、SPかOCか、ということと幕の内弁当は直接は関係させていません。あえて関連づけるならば、行政書士という経営者は、幕の内弁当のおいしさで勝負するのか、企画力で勝負するのかという点で、SPかOCかという検討が出てくるかと思います。
私はその分析では、自分の事務所はOC= 幕の内弁当の企画勝負の方がやや色濃いのではないかと分析していますが、ここはまだ検討が不十分なところです。
以上、facebook でいただいたコメントから気づいた追加コメントです。
61.124.232.134  actkyo005134.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
    [2013/6/13(木) 11:11]       
ニューバランス SD211 SP13 BROWN(BR) 4617
ニューバランス M1010 D http://nekogun.sakura.ne.jp/newblance.php?list=13
198.100.144.30  ks4001601.ip-198-100-144.net
ニューバランス M1010 D          [2013/11/11(月) 01:54] [削除]

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