2013年 7月 18日 (木)
ひさびさの完全な雑談
結構惜しみなくノウハウをしゃべるので(いや、本人はノウハウといえるほどのものではないと思っているのですが)、仲間内からは「小山さん、自分の知財もしっかりした方がいいよ」なんて、嬉しいことをいっていただけることがあります。
たしかに、ノウハウと思ってもらえるものをノウハウと思っていないなんて、自分の知的資産の棚卸が不十分の典型ですから。
行政書士になった年度の支部広報にその原点ともなる考えを書いたのですが、基本的に、自分がやりやすく行政書士業をやっていくには、自分自身の広報よりも、行政書士そのものの広報をした方が簡単だし、長い目ではコストが抑えられる、というスタンスはかわっていません。
そして、ノウハウは日々更新するものですから、しゃべるチャンスをいただけた、ということは、それはすでに過去のものです。まぁ、「賞味期限内」かもしれませんが、賞味期限切れのミルクを再利用して加工したら問題になりますが、賞味期限内のミルクのうちに、加工して次の商品をつくらないとやっていけません。それには、オープンにして、逆にどんどん利用していただいた方がこちらもヒントになる。
アップルが嫌い、と私も1987年来のPCユーザとして、古のマックの好き・嫌い論争で愉しんでいたことがあります(あくまでもあれは楽しみのレベル)。ただ、一つだけマジメにアップルの昔からの戦略(の方向性)で嫌い(です、よい悪いではなく。そして、よい悪いでいえば、今やこの戦略をとりましょう、というのが、経営戦略論の花形ですから、少なくとも本日現在では「よい」選択です)なのは、抱え込みとブランディングの戦略。
個人的には、アップルよりもTOWNSの方が好きだったし、MS-DOSマシンでいえば、9801よりもDOS-Vに早くに飛びつきました。小さな、今でいうガシェットというやつならば、DataScopeやその土台となった、 ChipCard VW-200、HPの古の電卓たちとか、IBMのウルトラマンPC等。あれらがなぜ売れたのか(TOWNSは売れませんでしたが、あれは土台となったMS-DOSの権利上の限界があったこともあると推測しますが、それよりも人間に近いIFは、富士通は相当オープンにしていたと思います)は、メーカーが仕様をオープンにして、ユーザーに開発をまかせた自由さがあったから、根強いファンがうまれたわけです。私自身がたぶん一番長期間愛用していたモバイル端末であるオアポケ3も、たぶん、完全にはオープンにしていなかったものの、関連会社が運営するniftyのフォーラムの開発者にオープンにして、普通では考えられないツールをまきちらしてくれたことによるように推測しています。富士通さん、2度もこの段落で話題にだしましたが、それをうまく継続できる仕組みにしなかったことが、敗因ではないかなー(フォーラムは今のアプリストアにそのまま置き換えられますから、仕組み自体は1990年代初等に実践していた、といえませんかね)。余談ついでで、iPhoneのスライドさせて画面を動かすやつをはじめてみたときは、「猫の手スクロールの再来だ」と思いましたし。
さて、どちらかというと、この方が好きな戦略モデル。オープンにして、よってたかって関連商品の開発をユーザーがしあって、大きくしていく。オープンソース戦略とか、数年前にいわれていたのはまさにこの路線で、うまくいったものも、いかなかったものもありますから、それほど強靱な戦略ではないのだと思います。さらに、失敗すると、軒を貸して母屋をとられることになりますが…。
話しがそれましたが、コヤマモデルの行政書士事務所はそれほど極端な「プラットホーム」ではないと自分では認識しています。そして、とりたてた目にみえる特技があるわけではない。だから誰でも応用できるものしかもち得ていません。強いて特殊性をあげると、27で開業の18年目ですが、18年前は20代の開業はきわめてまれでした。だから40代で20年前後の経験をもっていることは、特殊といえるかもしれません。
そのノウハウをオープンにして、自由に応用してもらって、逆にその応用例をみて自分も気づいて新しい方向に向かって「変化していく」。中小零細の典型である私自身、自分で商品(サービス)開発をするのは限界がありますから、こちらの方がより広汎に、かつ、開発コストも抑えられるのではないか、とここは半ば信じきっています。
群馬県行政書士会の方や、「行政ぐんま」を読むことができる方は(県内図書館や各県の行政書士会にはありますが)、数年前の私の種苗法の投稿もみていただければ。ここで、以上のことの他にも、なぜノウハウを公開するのかまで言及しています。
明確に言及しませんが、それを不要という判断をされたらしいので、今年は向くべき方向をかえます。来るものは歓迎して去るものは追うのが私の性格ですが、求められれば応じ、求められないならばすなおに去るのも私の性格。求められるように戦略をねったり、考えをこじ開けるのは、本筋ではなく、無駄な労力ですから。
あ、最後の4行は、忘れてください。
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