のんちゃん(nongun)の日記

道路は本当にいらなかったのだろうか

旧日記でも、私は道路はまだまだつくるべきだ、とよく書いていました。


民の論理＝採算性で道路の必要性は論じるべきものではなく、採算はあわなくても、いざ、というときに短時間で都市部に行き来できる安心、地震などの災害で１つの道路が破損する可能性を考えれば、あまり交通量がなくても２本の国道が通っている必要性…。道路ができたばかりに、逆に中央にお客をとられて地方が衰退…というのは、道路ができたことが悪いわけではなく、道路を有効活用した誘致や、その地方ならではの町おこしができていないだけだ、というのが基本的な私のスタンスでした。

が、しかし。あまりにもひどい例はあります。１日１０００台に満たない通行量のＩＣとか。鳥取旅行のときにバスガイドさんが自虐ネタにしていた、「次のＩＣまでに、対向車に出会えるかどうか」なんて話が成り立ってしまうほどに通行量がない場合とか。

でも…

今日、たまたま高崎→伊勢崎という高速道路の利用をしました。距離にするとわずか１５ｋｍくらいですが、関越自動車道から北関東道へとつながっていきます。

ここで、高崎ＩＣをのって、本線に入った瞬間…ここは首都高速？ と思うほどの通行量の多さにびっくり。
さすがに、まだ太田までしか開通していない北関東道に入ると、普段の夕方(通勤時間帯)程度でしたが、それでもスピード違反はできない程度の通行量でした。

いうまでもなく、ETC割引の効果です。その証拠に、高崎ICから高崎JTCまでは、わずか2kmではありますが、1台しか群馬ナンバー及び高崎ナンバーをみませんでした。山形、所沢、熊谷、足立、練馬、湘南、横浜…というナンバーがずらずら。

ふと、ここで思ったのは、道路はいらなかったのでしょうか。単純に、高すぎて利用していなかっただけで、安ければ便利で、どんどん利用した道路だったのではないでしょうか。

上記の中国自動車道はじめとする鳥取県の高速道路(いや、正確には、私が鳥取旅行したときは、鳥取県には高速道路はまだありませんでした。鳥取県周辺の、というのが正しい表現です)。たしかに交通量は、かろうじて対向車をみることができた、という程度しか走っていませんでしたが、これ、単純に高いから利用できなかっただけでは??

昨年も、管民主党元代表が、宮崎の高速道路と一般道路で競争して、2000円弱払って17分しか短縮できないのでは使わない、無駄だと、断定していました。が、逆に、17分短縮に2000円の価格設定が問題なのであって、道路自体は必要だったのではないでしょうか。

道路は批判されるほどの無駄はないと私は思います。道路をつくるコストに無駄があり、維持管理に無駄があるだけで。もちろん、そこにからまる政治も。

そんなことを、ETC割引で大盛況の高速道路をみながら思うのでした。

Tweet