2008年 8月 17日 (日)
NHKで阿久さんの特集
NHKで阿久悠さんの特集をしていました。
この数年、昭和というか、20世紀後半を築いてきた作詞、作曲家の方々がずいぶんなくなってきているな、と感じます。
もちろん彼ら・彼女らは、作品を歌った歌手にスポットがあたり、あるいは作品が歌い継がれれば本望なのかもしれないが、もっと彼ら・彼女らにスポットがあたってもいいのでは、と、思うことが多々あります。
妙なくせで、どんな歌も音楽も、作詞・作曲が誰なのかを確認するくせがあります。なので、案外流行り歌でも、誰の作詞・作曲なのかをおぼえていることが多い方だと思います。それでも、まだまだ作った人たちのことをあまりにも知らなすぎる、といつも思う次第です。
冒頭に話を戻すと、ピンクレディーって、正直好きではありませんでした。なんか安直な歌詞で、情緒がぜんぜんない。歌より見た目? という感じで、これが音楽なのか? なーんて、小学生だったのですが、思っていたものです。そして、上記のくせはこのころからでしたから、ピンクレディーの歌のほとんどは阿久さんが作っていたことも知っていました。だから、あまり阿久さんは好きではない部分もありました。
でも、今日の特集によれば、それも阿久さんは意図してやったことのようだし、何千曲という作品の数からすれば、ピンクレディーの歌った歌なんて数パーセント。すばらしい詩だなー、と思う数の方が多いのは間違いなく、やはりすごい人の一人だった、と、つくづく思います。
「リズムは体を動かすが心を動かさない」ってことをいっていたのも阿久さんだったかなー。著名な作詞家の方のことばだということはおぼえているのですが…誰のことばだったかをおぼえていないのは非常に残念だったのですが、これはすごい一言。
音楽好きではなく歌好きなんだなー、と自分のことを思うことがありますが、そういう視点からは、なんと貴重なことばだろうか、と思う一言です。
そういえば、古賀政男さんのことばで、
「リズムもいっていることもめちゃくちゃ。
めちゃくちゃ歌っている。生活もめちゃくちゃなんでしょうね。
原点にかえれ。といいたい。」
とおっしゃっていました。
以前に日記でも引用した田三郎先生のことばもそうですが、やはり、昭和、あるいは二十世紀を活躍した方々のことばは、なにか重さがある。クラッシック、ポピュラーのジャンル関係なく、日本が世界に出ていく中の音楽ですから、「力」があったと思うのは、けっして間違いではないと思います。
と、いうような思いをめぐらせてくれるだけでも、あなたの存在は貴重でした。
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