2010年 8月 6日 (金)
65回目のヒロシマの日
広島の日でした。
はじめてアメリカの高官がこの式典に訪れたということですが‥。
アメリカのアンケートはいくつかあって、どれが宛になるかわかりませんが、いくつかは過半数が、原爆投下をいまだに正しかったといっています。そんな世論がある国ですから、65年もたった今頃に、はじめてでも、それはむしろ、まだ早い、というのがアメリカ世論かもしれません。
結果だけみれば、確かに戦争の終了を早くした功績はあるかもしれません。歴史はよくわかりませんがしかし、当時の戦局をみれば、原爆の投下があろうがなかろうが、終わりはそう遠くはなかったのでは? というのが、戦後23年で生まれた私には思うところです。ならば、そこでわずかながら早めたことが、原爆投下の正当化につながるのだろうか。
今、難しいのが、たとえば、北朝鮮が日本にミサイルをたくさん放ったとします。そこで、安保条約に基づいて、アメリカが戦力を行使し、その結果、北朝鮮に核爆弾を投下したとき、日本国民はその投下をどう評価するでしょうか。
私の予想では、過半数はそれを否定すると思います。でも、かなり接戦になると思います。
でも、もし、アメリカのミサイル統制システムのミスで、一発でも北挑戦に向けたものが日本に影響のある地域に落ちていたら‥。たぶん、9割以上が間違いだ、というでしょう。
そんなものが人間の考えなのかな、というのが、最近思うことです。アメリカには一度も核爆弾が落ちていない。日本には2発、そして、悲しいビキニ島の事件もあります。だから、ここに、この温度差があるのではないかと。
以前の日記にも書きましたが、8月6日も9日も、核兵器反対の日にはなって欲しくない。いかなる方法でも、大量に人を殺す装置があってはならない。核兵器はそのシンボルにすぎないのだ、という視点はもって欲しいと思います。
でも、シンボルだからこそ、それを行使した国と、行使された国の立場の違いを相互に理解して、廃絶への道を向かってほしいと感じます。
アクセス数も多くないブログですが、一日本人のブログとして、戦争放棄と核廃絶だけは、ごくごく少数説として、私見を毎年綴っていきたいと思います。
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