2014年 2月 16日 (日)
雪とBCPの本質?
facebookにBCPの専門家・しおたさんが、雪みたいな身近な災害から策定しよう、と書かれていましたが…
次の---の間はフィクションです。
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平成26年2月14日から15日にかけて…
ブラック企業に勤務するさらに社畜といわれる人が、時間調整が可能な配達にもかかわらず無理の配達を命じられ、14日の遅くまで残業となり、(当然ブラック企業だから自家用車を社用としているだろう)雪対策のない車で雪で立ち往生。そのまま24時間とじこめられた…。
会社の命といえどもその中で運転して移動することは、当該社員もドライバーとして選択するべきはないし、もちろん、それを命ずる企業側の責任も大きい。
そして、立ち往生のその車のために、緊急車両が通行できない。他の(きちんと対策をした)車も立ち往生にまきこまれ、それが高齢者で体調を崩し、命にかかわる事態に陥るとか。
きっと、ブラック企業は、「社員がかってにやっただけで、命じていない」などといって逃れる方策だけは妙に完璧につくっているのだと思うけれど、これらの責任は非常に大きいと思います。
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120年に1度あるかないかの雪で、雪国のような道路対策や、全車が寒冷地仕様にしていないことに責任を追求をするのは、これまたナンセンス。
ただ、雪の対策をしていない、予定を変更できる状況、ということであれば、当該業務を延期し、雪道を普通車で通行することをさけることはできたはず。
それがしづらい、ということを象徴的にしめそうと、社畜とブラック企業という設定にしたフィクションですが、今の日本社会全体が、心理的に同じ選択をさせるような状況になっていないだろうか。
真の災害対策、その普及計画、BCPは、設備や仕組みづくりとあわせて、意識改革、そして、そのような状況が少しでも予見できたときに、安心してその業務を危険がやんだ日に移動できる体制にすることが必要、いや、こちらの方が必要ではないだろうか。
雪國の方々のうちいくらかには、きっと「ざまぁみろ関東」という気持ちをもつ方もいるだろう。
「ざまぁみろ」は気持ちの問題だから別にかまわない(ただ、少なくとも関東の人が、例年の雪國の状況をみて、「ざまぁみろ」とはおもっていない(と思います)ので、それとのバランスを考えると、かまわないけど賛意は表することはできない)。
それが雪対策がないことに批判の意味であれば、スプリンクラーや除雪車がないことへの批判は、リスク回避のコスト、想定被害と発生頻度のバランスなどを考慮していない意見だと私は思うので、これもまた賛同できない。
でも、批判が上記のような回避行動を自然にとることができない雰囲気と体制づくりができていないことについて、「ざまぁみろ」と思われるのだとしたら、ここは素直にその批判はうけたい、うけるべきではないだろうか。群馬にも24時間以上立ち往生の車があることが認識されていないのか、してもニュースとしておもしろくないからか報道すらされていないという不備もふくめて。
昨日につづき、今日も救急車の音が頻繁にきこえてきます。
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