のんちゃん(nongun)の日記

おわりがわかることは大事

学生時代の刑事訴訟法ゼミ。
捜査法の別件逮捕あたりをやっていたときでしょうか。
事件単位説を多くのゼミ員が主張している中、一人先輩が、人単位説を支持。
その根拠として、「人間、いやなことがあっても、いつ終わるかがわかるとがんばれるもんなんだよ。23日で終わるとおもえばシアワセだよ」と。

これは勾留延長のことをゼミで議論していたわけですが、この人単位説を支持する理由、なかなか実は‥その後、さまざまな場面で、「たしかに」とおもうひと言なのです。

精神的な面でも。少なくとも私は、高校時代のクラブ活動でも、おわりのあるトレーニングはがんばれましたが、いつ終わるのかわからないもの、計画できないものは苦手でした。

経済的な面でも。18年で終わる可能性が高く、それを前提に資金計画を立てられるから、子育て資金は計算できるし、金融機関もそれにあわせてローン商品を提供してくれている。事業計画だって、いつまで続くかわからない不景気が原因の不振では融資もむずかしいでしょうが、3年で回避できる不振理由がわかっているならば、計画も立てやすいでしょう。

だからといって、別件逮捕がよいか、ということにはなりませんが、生活や仕事をしていく中で、期限が明確になっていることは、さまざまな意味で大切だな、とおもうのでした。

ちなみに、今回それをおもったのは、老後資金計画と親の介護計画。
いつ死ぬかわからないからリタイヤメントマネジメント、資金計画はむずかしい。
親、というか扶養義務が現実になったとき、という点では、いつ開始するかわからないし、いつ終わるかわからない。

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