大学に入ったとき、憲法の試験では「政治的回答をしてはいけない。憲法の法律論議と政治論議は違う」と教わり、なるほどそうだと思いました。
その意味で「業務上の雑談」は仕事がら法律論にするべきだと思うので、こちらに‥。標題はその意味です。まー、私のこんな書き込み、影響力はないと思いますけど。
憲法9条の改正が毎年のように話題になり、今年は野党の民主党までが改憲推進のため、どうも現実味を帯びてきています。
私が大学で憲法を学んだのは、早15年以上前。
この当時、自衛隊と憲法論は、「自衛隊そのものが違憲か合憲か」でした。その後さまざまな国際紛争があり、そこに自衛隊を派遣するか否かが議論となり、いつのまにか「自衛隊の存在は合憲(が前提)で、自衛隊を派遣することが合憲か違憲か」に、議論の中心は移っているように思います。
大学を出てから勉強をしていない私には、そこで勉強はストップしています。だから、どうも最近の自衛隊を巡る論議は、論点があわなくなっている‥。前提としている自衛隊そのものの合憲性は問わないの? というところで。
少し私なりに整理すると、憲法の解釈改憲によって、自衛隊は解釈上は合憲とされたのかもしれません。しかし、今回、憲法そのものをかえるならば、文言に忠実にまずは戻るべきではないか、という疑問が生じます。文言に忠実‥自衛隊そのものが違憲か合憲かから論じ直す必要があるのではないかなー、という意味です。
過去の、自衛隊の合憲性を争われた事例では、上の裁判所にいけばいくほど、その判断は回避されていました。だから、この件については、結論が出ていないはずです。ならば、根本的なこの問題から論議しないと‥。
私の単なる憶測ですが、武器をもって戦う準備がある国に独裁国家が攻め入るのと、武器もない、軍隊もない国に攻め入るのとでは、国際世論は確実に異なると思います。そうすると、自衛隊が軍隊と認めた場合(今回の改正ではどうもそうなるようですが)、より攻め込みやすくなる違いがあるように私は感じています。しかしそれにしては自衛隊は中途半端。では、中途半端だからと、軍事に力を入れていけば、まー、2つの大戦と同じ道を歩むでしょう。自衛のための戦争だったのか、侵略の戦争だったのか、という評価は、戦争が終ってからン十年もたってからされるもの。一国民の生活維持に目線をむければ、なんら違いはありません。
戦争、あるいは「戦時」、非常事態にならないことだけを私は望みます。
私は、平和ぼけ論者です。
と、堂々と言いたいと改めて思います。世界全員が平和惚けすれば、戦争など起こらないのですから。
|