なに? ビルに飛行機が衝突? たしか、ニュース速報をみて、そう思った記憶があります。パイロットが下手なのはいいが、ぶつかったビルが気の毒だなー…と、思いながら、そのままねました。たしか、23時ころだったでしょうか。そして、翌朝ニュースをみたら、それは事故ではなく、テロだった。
そんな日から5年なのですね。
つい先日、「千の風になって」という歌をききました。この9.11でもこの原詩は朗読されていたそうで、なるほど、(作品は20世紀初頭の作品らしいので、無関係ではありますが)、ここでなくなった方々は、この詩の「わたし」のように思って今をみてくれているのでは? と思う部分がありました。
2003年に、東京混声合唱団の皆様と一緒に歌った「蜜蜂と鯨たちに捧げる譚詞」のノートでは、作曲の三善先生が、この事件のことを取り上げていらっしゃいました。人類は、また戦いの世紀を始めてしまったと。
ブッシュさんのこの関係の演説は、どうも賛同できないものが多いのですが、「これはテロではなく戦争だ」という言葉は、印象的です。なるほど、もはや新しい時代の新しい形態の戦争といえるかもしれません。
テロでも新しい形態の戦争でも、勝利はありません。悲劇が残るだけです。 勝利がないんだから、もう、やめましょうよ…。
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